木村義男自筆『砂魚之図＊ハゼ』掛軸（共箱） 絵画/タペストリ

画題の「砂魚」の「沙」は「すな」という漢字で、沙魚(はぜ)のことを意味しております。木村義男が暮らしていた松江には宍道湖があり、身近で観察できる沙魚を上から見下ろした構図で魚図鑑の様な繊細な筆致で描いています。
共箱は蓋表に『砂魚之図』、蓋裏に『義男絵』として印が捺してあります。
落款の上らへんに若干本紙が浮いた箇所がありますが、掛けるとさほど気になりません。写真6でご確認ください。写真では中ほどの斑がシミのように見えますが背景です。目立つ巻きジワやシミはございません。

長さ122㎝　横52.3㎝　

共箱。紙本。

▢木村義男（きむらよしお）
明治32年(1899)～昭和60年(1985)
洋画家。島根県松江市本庄町に生まれる。大正3年(1914)松江で丸山晩霞の指導を受け、平塚運一の勧めにより上京、川端画学校で藤島武二に師事する。大正5年(1916)18歳の時に《水郷暮色》が第3回日本美術院展初入選。大正7年(1918)の帰郷後も、帝展、文展に出品を続け、昭和11年(1936)帝展無鑑査推薦となる。戦前の松江洋画研究所、戦後の島根洋画会の創立に加わり、後進の指導にあたるなど、島根県の美術振興に尽くした。

【参考文献】
島根県立美術館記念展Ⅲ『島根の美術』　島根県立美術館

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絵画の種類···日本画
形式···掛け軸・掛軸
主題···動物
主な画材···その他

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